第68回国際歯科研究学会日本部会総会(JADR)総会・学術大会の開催にあたって

Covid-19の感染拡大の状況下ではありますが、本年度の国際歯科研究学会日本部会（JADR）総会・学術大会を11月7日、8日に開催する事となりました。日本における歯学研究を牽引する本学会を開催させて戴けることを光栄に思うと同時に、この困難な状況下で、本会の開催に当たって御支援を戴いている今里聡会長はじめ関係の皆様に心より感謝申し上げます。 JADRはIADRとのcollaborationを介して、歯学における基礎・臨床研究の推進と世界展開に非常に重要な役割を果たしています。今回は、これらの研究の発展と、新たなtranslational researchを生み出すことをめざし、Beyond Borders: From Dental Research to Future Oral Healthをテーマとしました。口腔から健康に寄与できるような先進的な歯学研究の発信を期待しています。 今回の学会では、IADR会長Dr. Pamela, KADR会長Dr. Joo-Cheol Park (Korean Division of the IADRによる今後の歯科医学を俯瞰する特別講演, 基調講演としてUniversity of LouisvilleのDr. Richard J. Lamont に口腔細菌叢のdysbiosisに関わる講演を御願いしています。シンポジウムとしては、"At the front-line: Etiology of periodontitis", "Pathophysiological approach from oral function to systemic diseases", "Future is now! Stem cell revolution in hard and soft tissue engineering"を企画し、歯周炎、口腔に関わる生理機能、組織再生についての最先端の切り口による研究を聞けると期待しています。 Covid-19により、web上での開催という形になっていますが、physical distanceを超えたディスカッションと情報交換によって、すべての参加者が新たな知識を獲得し、今後の研究を推進する仮想空間として戴けると幸いです。

第68回国際歯科研究学会日本部会総会・学術大会
大会長　石原　和幸
（東京歯科大学微生物学講座　教授）